療育手帳の更新(再判定)はいつ?「次の判定年月」の見方と手続きの流れ
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「療育手帳って、更新っているんだっけ?」
交付されたときは説明を受けたはずなのに、日々の通院や療育に追われているうちに、すっかり記憶から抜けてしまう。わが家に限らず、よくある話だと思います。
そして厄介なのが、自治体によっては更新時期のお知らせが届かないことです。「そろそろですよ」という連絡を待っていると、気づいたときには判定年月を過ぎていた、ということが起こり得ます。
この記事では、療育手帳の更新(再判定)がいつ必要なのか、手帳のどこを見ればいいのか、そして申請から判定までの流れを整理しました。等級そのものの意味を知りたい方は、あわせて療育手帳B1とB2の違いの記事もご覧ください。
目次
- 療育手帳に「有効期限」はない。でも再判定はある
- 再判定は何年ごと?年齢で変わります
- 申請から判定までの流れ(5ステップ)
- 再判定で等級が変わることもある
- 次の判定年月を待たずに再判定を受けられる場合
- よくある質問
- まとめ|「手帳を開いて日付を確認する」だけで防げます
療育手帳に「有効期限」はない。でも再判定はある
まず前提の整理です。療育手帳は、身体障害者手帳や精神障害者保健福祉手帳と少し性質が違います。
沖縄県の案内には「療育手帳に有効期限はありません」と明記されています。ただしこれは「一度取ったらずっとそのままでいい」という意味ではありません。障害の程度は特に子どものうちは変化していくため、あらためて状態を確認する「再判定」の時期が設定されています。
つまり、手帳そのものが失効するのではなく、決められた時期に再判定を受けるという仕組みです。この再判定のことを、自治体によっては「更新」と呼んでいます。
手帳の「次の判定年月」の見方
手元の療育手帳を開いてみてください。多くの自治体では、手帳に「次の判定年月」(次回判定時期)が記載されています。西宮市・大分県・橿原市などの案内でも、この記載を確認して手続きするよう案内されています。
ここに「令和◯年◯月」と書かれていれば、その時期までに再判定を受けることになります。記載がない場合や読み取れない場合は、お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口に問い合わせれば確認できます。
通知が来ない自治体があるので要注意
これがいちばんお伝えしたいポイントです。
大分県の案内には、更新時期の通知は送付されないため、手帳の記載内容を自分で確認して申請する必要がある旨がはっきり書かれています。一方で、案内のはがきを送ってくれる自治体もあります。対応は自治体によってばらばらです。
「連絡が来なかったから、まだ先なんだろう」という判断は危険です。カレンダーやスマホのリマインダーに、次の判定年月の3か月前あたりで通知が鳴るように登録しておくのが、いちばん確実な対策になります。
再判定は何年ごと?年齢で変わります
再判定の間隔は年齢によって考え方が変わり、さらに自治体ごとの運用差もあります。おおまかな枠組みは次のとおりです。
| 年齢 | 判定を行う機関 | 再判定の考え方 |
|---|---|---|
| 18歳未満 | 児童相談所(こども家庭センターなど名称は自治体により異なる) | 成長にともなって状態が変わるため、比較的短い間隔で再判定が設定される。乳幼児期ほど間隔が短くなる傾向 |
| 18歳以上 | 知的障害者更生相談所 | 状態が安定してくるため間隔が長くなる。自治体によっては再判定を省略する運用もある |
子どものうちに更新が何度も回ってくるのは、成長にともなって支援の必要度が変わるからです。手間ではありますが、状態に合った支援を受け続けるための仕組みだと考えると、少し納得しやすくなります。
具体的に何年ごとかは自治体・お子さんの状況によって異なります。手帳の記載と、市区町村の窓口の案内を正としてください。
申請から判定までの流れ(5ステップ)
大まかな流れは、初回の交付申請とよく似ています。
- 市区町村の障害福祉担当窓口で申し出る(更新申請書・調査票などを提出)
- 窓口で現在の状況について聞き取りが行われる
- 市区町村から判定機関へ書類が回る
- 判定機関から判定日時の連絡が入り、日程を調整する
- 判定当日、知能検査や生育歴の聞き取りを受け、後日結果が出て手帳が交付される
必要書類は自治体によって異なりますが、現在の療育手帳、申請書・調査票、顔写真あたりが基本です。服薬中の場合はお薬手帳の持参を求められることもあります。母子手帳や、通っている園・学校での様子がわかる資料を求められる場合もあるので、窓口で確認しておくと二度手間になりません。
いつ申請すればいい?
大分県の案内では、次回判定時期の約2か月前を目安に申請することがすすめられています。また、沖縄県の案内では申込から判定まで4〜6か月の待機期間があるとされており、地域によっては数か月待つ前提で動く必要があります。
つまり、「判定年月になってから動く」のでは間に合わない可能性があるということです。判定年月の3〜6か月前には窓口に問い合わせておくくらいで、ちょうどよいと思います。
判定当日はどんなことをする?
判定には本人と、本人の日ごろの様子がわかる方(保護者など)の同伴が必要です。所要時間はおおむね1〜2時間程度とされています。
内容は知能検査と、日常生活の様子についての聞き取りが中心です。子どもが検査で普段どおりの力を出せないこともあるので、体調のよい時間帯を選べるよう日程調整の段階で相談しておくとよいです。
また、健康状態や介護の都合で来所が難しい場合、出張判定に対応している判定機関もあります。移動そのものが大きな負担になるお子さんの場合は、遠慮せず相談してみてください。
再判定で等級が変わることもある
再判定は「今の状態を見直す」手続きなので、等級が変わることがあります。上がることも、下がることもあります。
ここで知っておきたいのは、等級が変わると受けられる制度やサービスの内容が変わる可能性があるという点です。橿原市の案内でも、判定結果によって利用できる制度が変わる可能性があるため障害福祉課に相談するよう案内されています。
たとえば、手当や医療費助成、交通機関の割引、税の控除などは、手帳の等級が判断材料になっている場合があります。等級が変わったら、いま使っている制度がそのまま続くのかを窓口で確認するようにしてください。区分が変わった場合は手帳の再交付申請が必要になります。
逆に「等級が下がったら困るから受けたくない」と再判定を避けてしまうと、手帳を前提にした支援そのものが使えなくなるおそれがあります。結果として不利になりやすいので、時期が来たら受けておくのが基本です。
次の判定年月を待たずに再判定を受けられる場合
「まだ判定年月は先だけど、明らかに状態が変わってきた」というケースもあります。
橿原市の案内では、障がいの状況が大きく変化した場合は、次の判定年月を待たずに判定を受けられる場合があるとされています。
具体的には、こんなときに相談する価値があります。
- てんかん発作や体調の変化で、できていたことができなくなった
- 就学・進学のタイミングで、集団生活での困りごとが大きく増えた
- 受けたい支援があるが、いまの等級では対象外になっている
ただし前倒しの可否は自治体によって判断が分かれます。まずは市区町村の障害福祉担当窓口に「状態が変わったので相談したい」と伝えるところから始めてください。
よくある質問
Q. 「次の判定年月」を過ぎてしまいました。手帳は使えなくなりますか?
A. すぐに手帳が無効になるとは限りませんが、再判定を受けないままだと、手帳を前提にしたサービスの利用や更新に支障が出るおそれがあります。過ぎたことに気づいた時点で、できるだけ早く市区町村の障害福祉担当窓口に相談してください。過ぎてしまった場合の扱いは自治体によって異なるため、自己判断で放置しないことが大切です。
Q. 更新時期になったら、市役所から通知は届きますか?
A. 自治体によります。案内を送ってくれる自治体もあれば、通知は送付しないと明記している自治体もあります。通知に頼らず、手帳に記載された「次の判定年月」を自分で管理するのが確実です。
Q. 再判定で等級が下がることはありますか?
A. あります。再判定は現在の状態を見直す手続きなので、上がることも下がることもあります。等級が変わると利用できる制度やサービスの内容が変わる場合があるため、結果が出たら窓口で影響を確認してください。なお、等級は知能検査の数値だけでなく、日常生活の適応の状態を含めて総合的に判断されます。
Q. 判定には子ども本人も行く必要がありますか?
A. はい。判定には本人と、日ごろの様子がわかる方の同伴が必要です。所要時間はおおむね1〜2時間程度です。来所が難しい事情がある場合は、出張判定に対応している判定機関もあるので、日程調整の際に相談してみてください。
まとめ|「手帳を開いて日付を確認する」だけで防げます
最後に要点を振り返ります。
- 療育手帳に有効期限はないが、「次の判定年月」までに再判定が必要
- 通知が来ない自治体がある。手帳の記載を自分で確認するのが確実
- 判定機関は18歳未満=児童相談所、18歳以上=知的障害者更生相談所
- 申請から判定まで数か月かかることがある。判定年月の3〜6か月前には動き出す
- 再判定で等級が変わると使える制度が変わることがあるので、結果が出たら窓口で確認
- 状態が大きく変わったときは、判定年月を待たずに相談できる場合がある
更新を忘れて困るのは、いちばん支援が必要なときです。この記事を読み終えたら、ぜひ手帳を開いて「次の判定年月」を確認し、その3か月前にスマホのリマインダーを1つ入れておいてください。それだけで、うっかりはかなり防げます。
※制度・金額に関するご注意
本記事に記載の制度内容は、執筆・更新時点の情報です。再判定の間隔・必要書類・手続きの詳細は、年度やお住まいの自治体により異なる場合があります。最新の情報は必ずお住まいの市区町村の窓口や公式サイトでご確認ください。