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障害者専用プール全国まとめ|料金・同伴者・利用時間を施設別に解説

障害者専用プール全国まとめ|料金・同伴者・利用時間を施設別に解説

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれる場合があります。


「プールに連れて行きたいけれど、混んでいる市民プールはむずかしい」——障害のある子どもと暮らしていると、一度は考えることではないでしょうか。

声が出てしまう、じっと並べない、水を怖がってパニックになる、おむつが外れていない。どれも本人の努力でどうにかなるものではないのに、周りの視線が気になって足が遠のく。そんな理由でプールをあきらめている家庭は少なくありません。

ですが実は、障害のある人が優先または専用で使えるプールが全国にあります。岐阜県大垣市の「勤労身体障害者等市民プール」のように、一般のプールと壁で仕切られた専用プールを持つ施設もあれば、都道府県や政令市が運営する障害者スポーツセンターのように、そもそも施設まるごとが障害のある人のためにつくられている場所もあります。

この記事では、全国の障害者専用・優先プールを施設ごとに整理し、「本人の料金」「同伴者の料金と人数」「所在地」「利用時間」「休館日」をまとめました。あわせて、障害のある子どもを連れて行く前に確認しておきたいポイントもお伝えします。

※料金・開館時間は変更される場合があります。おでかけ前に必ず各施設の公式サイトでご確認ください。

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目次


障害者が使えるプールには3つのタイプがある

「障害者用のプール」と言っても中身はさまざまです。探すときに混乱しやすいので、まず3つのタイプに分けて整理します。どのタイプを選ぶかで、料金も、周りの目の気になりにくさも、かなり変わります。

タイプ どんな場所か 本人の料金の傾向 人目の気になりにくさ
①完全専用型 一般プールと壁やコースで仕切られた専用の水面がある 無料〜半額 ◎ とても気になりにくい
②障害者スポーツセンター併設型 施設まるごとが障害者向け。プールを併設 ほぼ無料 ◎ 利用者の大半が当事者
③バリアフリー対応型 ふつうの公営プールにリフトやスロープを追加 無料〜半額(割引) △ 一般利用者と同じ水面

▶ タイプ1:壁で仕切られた「完全専用型」

もっとも数が少ないタイプです。冒頭で触れた大垣市の勤労身体障害者等市民プールや、相模原市のLCA国際小学校北の丘センターのように、障害のある人だけが使う水面が独立して確保されています。

大声が出てしまっても、動きがゆっくりでも、周囲は同じ事情を抱えた人ばかり。「気を遣わなくていい」という一点で、ほかのタイプと決定的に違います。

▶ タイプ2:障害者スポーツセンターの「併設型」

もっとも数が多く、現実的な選択肢になりやすいのがこのタイプです。都道府県や政令指定都市が運営する障害者スポーツセンターの中に温水プールがあり、手帳があれば本人も介助者も無料という施設が大半を占めます。

笹川スポーツ財団の調査によると、障害者専用・優先スポーツ施設は全国に150施設あり、47都道府県すべてに分布しています(2021年調査。調査開始以来で最多)。この調査では「体育館またはプールのいずれかを持つこと」が対象施設の条件になっているため、プールを備えた施設もこの中に多く含まれます。

つまり、「うちの県にはない」と思っていても、探せば見つかる可能性は高いということです。

▶ タイプ3:一般プールの「バリアフリー対応型」

ふつうの市民プールや公園プールに、プールリフト・入水スロープ・水中用車いすなどを備えたタイプです。数はいちばん多く、身近な場所にあるのが利点です。

ただし水面は一般利用者と共用なので、混雑する夏休みの日中などは、①②とはまったく体験が変わります。空いている平日や、障害者向けの利用時間が設定されている日を狙うのがコツです。


【全国一覧】障害者専用・優先プールがある施設

ここからは、公式サイトなどで内容を確認できた施設をエリア別に紹介します。料金は「本人/同伴者(介助者)/一般」の順で記載しています。

北海道・東北エリア

施設名 市町村 料金(本人/同伴者/一般) 時間・休館日
ふれあいランド岩手 岩手県盛岡市 障がい者・高齢者は無料/同伴者は要確認/一般は有料 プール10:00〜20:40(施設は9:00〜21:00、祝日9:00〜17:00)/水曜・年末年始休
札幌市西区体育館温水プール 北海道札幌市西区 障害者割引あり(要確認) 身障者用昇降リフト・専用更衣室・トイレを整備
札幌市白石温水プール 北海道札幌市白石区 障害者割引あり(要確認) 車いすのままシャワー・プールまで入れる/手すり付きタラップあり

ふれあいランド岩手は、プール内に障がい者・高齢者の優先コースがあるのが特徴です。3人以上の子どもがいる世帯は「岩手県子育て応援パスポート」の提示でも無料になるため、きょうだいと一緒に行きやすい設計になっています。

関東エリア

施設名 市町村 料金(本人/同伴者/一般) 時間・休館日
東京都障害者総合スポーツセンター 東京都北区 手帳所持者・介護者ともに無料 9:00〜21:00/水曜・祝日翌日・年末年始休
東京都多摩障害者スポーツセンター 東京都国立市 手帳所持者・介護者ともに無料 公式サイトで要確認
障害者スポーツ文化センター横浜ラポール 神奈川県横浜市港北区 障害者・未就学児無料/介護人2名まで無料/一般500円・小中学生250円 9:30〜21:00(日祝〜17:00)/第2火曜・年末年始休
LCA国際小学校北の丘センター(障害者プール) 神奈川県相模原市緑区 障害者・介助者無料 15m×3コース・水深1.2m・定員40人/ジャグジーあり
埼玉県障害者交流センター 埼玉県さいたま市浦和区 障害者無料/一般は有料・事前予約制 9:00〜20:30/月曜・第3火曜・年末年始休
群馬県立ゆうあいピック記念温水プール 群馬県渋川市 3種の手帳所持者無料/介護者も無料 5〜9月9:00〜19:00/10〜4月10:00〜18:00/月曜・冬期火曜・清掃日・年末年始休
とちぎ福祉プラザ障害者スポーツセンター(わかくさアリーナ) 栃木県宇都宮市 公式サイトで要確認 障害のない人も利用可
奥戸総合スポーツセンター 東京都葛飾区 障害者割引あり(要確認) プールリフト「i-swim」導入/通年利用可
東綾瀬公園温水プール すいすいランド綾瀬 東京都足立区 障害者割引あり(要確認) スロープ・手すり完備/入退水の介助あり
辻堂海浜公園 ジャンボプール 神奈川県藤沢市 障害者割引あり(要確認) 夏季のみ/昇降リフト・水に入れる車いす貸出・身体障害者専用休憩スペース

関東でとくに条件がよいのは横浜ラポールです。介護人が2名まで無料なので、両親そろって付き添っても本人と合わせて3人が無料になります。水温・室温ともに31℃前後に保たれており、体温調節が苦手なお子さんでも入りやすい設計です。プールリフターで車いすのまま入水でき、多目的更衣室があるので異性介助にも対応しています。

なお横浜ラポールは特定天井などの改修工事でプールを長期休止していた時期があります。おでかけ前に再開状況を公式サイトで確認してください。

中部・北陸エリア

施設名 市町村 料金(本人/同伴者/一般) 時間・休館日
勤労身体障害者等市民プール(三城プール) 岐阜県大垣市 身体障害者・介護者は市内料金の半額/市内一般200円・高校生100円・小中学生・高齢者70円/市外一般400円・高校生300円・小中学生・高齢者200円/幼児無料 7月中旬〜8月末の夏季のみ10:00〜18:00
岐阜県福祉友愛プール 岐阜県岐阜市 障がい者・介助者無料/18歳以上460円・18歳未満230円 5〜9月9:00〜21:00/10〜4月10:00〜21:00/火曜・祝日翌日・年末年始休
名古屋市障害者スポーツセンター 愛知県名古屋市名東区 個人利用は児童150円・その他200円(減免は要確認) 9:30〜20:30(12:00〜13:00は利用不可)/水曜・祝日翌日休
長野県障がい者福祉センター サンアップル 長野県長野市 一般は65歳以上300円・65歳未満500円・高校生300円・中小学生150円(土日祝無料)・小学生未満無料/障害者の料金は要確認 25m×6コース+水深60cmの子どもプール/室温34℃・水温32℃
新潟県障害者交流センター(新潟ふれ愛プラザ) 新潟県新潟市江南区 障害のある人は原則無料/一般は有料 プール平日13:00〜16:20・17:30〜20:20/土日祝10:00〜11:50・13:00〜17:50/月曜・祝日翌日・年末年始休

中部エリアで注目したいのは岐阜県福祉友愛プールです。障がい者・介助者が無料なだけでなく、一般の人が使えるのは7〜9月を除く平日18時〜21時のみという運用になっています。つまり日中はほぼ当事者だけの空間です。25m×6コース(日本水泳連盟公認)のメインプールに加え、水深の浅いサブプール・ジェットバス・採暖室があり、長く水に入っていられない子でも過ごしやすい構成です。

サンアップル(長野)も、水深60cmの子どもプールがあり、水温32℃・室温34℃と高めに保たれている点で、小さなお子さんや体温調節が苦手なお子さん向きです。

近畿エリア

施設名 市町村 料金(本人/同伴者/一般) 時間・休館日
大阪市長居障がい者スポーツセンター 大阪府大阪市東住吉区 大阪府内在住の障がい者無料/介護者も障がいの程度により原則1人免除 9:00〜21:00(12:00〜13:00休憩)/日祝9:00〜18:00/水曜・第3木曜・年末年始休
京都市障害者スポーツセンター 京都府京都市左京区 障害者・介助者無料/その他は中卒以上1,000円・3歳以上中学生以下500円 午前9:30〜12:30/午後13:30〜16:30/夜間17:30〜20:30/火曜・第3金曜・祝日翌日・年末年始休
兵庫県立西播磨総合リハビリテーションセンター ふれあいスポーツ交流館 兵庫県たつの市 公式サイトで要確認 プール9:30〜20:45/火曜・年末年始・月1回の点検日休/6コース温水プール
滋賀県立障害者福祉センター 滋賀県草津市 公式サイトで要確認 午前9:30〜12:00/午後13:00〜16:30/夜間17:30〜20:30の3区分制
大阪市舞洲障がい者スポーツセンター(アミティ舞洲) 大阪府大阪市此花区 公式サイトで要確認 宿泊機能あり

大阪市長居障がい者スポーツセンターは、1974年に開設された日本で初めての障がい者専用スポーツセンターです。25m6レーンの温水プールのうち1・2レーンはスロープから入水でき、ほかのレーンより40cm浅くつくられています。この「浅いレーンがある」という点は、まだ足がつかない子や、水を怖がる子を連れていくうえでかなり大きな違いになります。

中国・四国エリア

施設名 市町村 料金(本人/同伴者/一般) 時間・休館日
徳島県立障がい者交流プラザ 障がい者スポーツセンター 徳島県徳島市 障害者無料/介助者は本人1名につき1名まで無料/一般620円(2時間)・65歳以上310円 木曜休/25m×6コース・スロープ付きで車いすのまま入水可/ジャグジー・採暖室あり
かがわ総合リハビリテーション福祉センター 香川県高松市 障害者・介助者無料/一般大人500円(7・8月350円)・小人350円(7・8月240円) 障害者個人は平日13:00〜19:00・土日祝9:00〜12:00/13:00〜17:00/水曜・年末年始休/プールは1〜4月と12月は休止
高知県立障害者スポーツセンター 高知県高知市春野町 公式サイトで要確認 公式サイトで要確認
鳥取ユニバーサルスポーツセンター ノバリア 鳥取県鳥取市 公式サイトで要確認 9:30〜20:30/火曜・年末年始休
広島県立障害者リハビリテーションセンター おりづるスポーツ交流センター 広島県東広島市 公式サイトで要確認 公式サイトで要確認
広島市心身障害者福祉センター 広島県広島市 公式サイトで要確認 公式サイトで要確認
下関市障害者スポーツセンター 山口県下関市 公式サイトで要確認 公式サイトで要確認

かがわ総合リハビリテーション福祉センターは、時間帯そのものを「障害者個人」「障害者団体」「一般個人」で分けているのが特徴です。壁で仕切るのではなく時間で分ける方式で、平日の午前中は障害者団体のみ、午後は障害者個人が先に入れるようになっています。ただしプールは1月〜4月と12月が休止なので、行く時期に注意してください。

徳島は「おむつが取れていない人は利用対象外」「小学4年生以下または身長130cm以下は保護者が一緒に入水」と条件が明記されています。こうした条件が公開されている施設は、事前に判断できるぶん親切とも言えます。

九州エリア

施設名 市町村 料金(本人/同伴者/一般) 時間・休館日
福岡市立障がい者スポーツセンター さん・さんプラザ 福岡県福岡市南区 市内在住の障がい者と介護者は無料 プール10:00〜20:30(施設9:00〜21:00)/月曜・月末日休
北九州市障害者スポーツセンター アレアス 福岡県北九州市小倉北区 公式サイトで要確認 9:00〜21:00/火曜・年末年始休/25m×5コース・水深1.2〜1.3m・ジャグジーあり
ハートピアかごしま(鹿児島県障害者自立交流センター) 鹿児島県鹿児島市 障害者等は無料(最長2時間)/障害者等以外は有料(最長1時間30分) 9:00〜21:00(プールは20:20までに入室)/火曜・年末年始休
長崎市民総合プール 長崎県長崎市 障害者割引あり(要確認) スロープ付きプール・水泳用車いす貸出・身障者用脱衣室
シーライフひらど 長崎県平戸市 公式サイトで要確認 25m6コース+幼児向けひょうたん型プール/障害者用のコースあり
海の中道海浜公園 サンシャインプール 福岡県福岡市東区 障害者割引あり(要確認) 夏季のみ/プール専用車いす(自走式・介助式・寝台型)を無料貸出/看護師常駐

ハートピアかごしまは、視覚障害のある人向けの気泡装置(コースの位置を音と泡で知らせるしくみ)と車いす用の進入スロープを備えています。障害のある人は無料で最長2時間、それ以外の人は最長1時間30分と、利用時間の面でも当事者が優先される設計です。

海の中道海浜公園サンシャインプールは、寝た姿勢のまま使える寝台型のプール用車いすを無料で貸し出しており、看護師も常駐しています。夏季限定ですが、医療的ケアが必要なお子さんでも検討しやすい環境です。


料金のしくみ|「本人無料」でも同伴者の扱いは施設でちがう

一覧を見ていくと、いちばん施設差が大きいのは「同伴者(介助者)の扱い」だとわかります。ここを見落とすと、当日の会計で思ったより払うことになります。同伴者の扱いは、大きく4つのパターンに分かれます。

パターン 内容 該当する施設の例
①介助者2名まで無料 両親そろって付き添っても無料 横浜ラポール
②介助者1名まで無料 もっとも一般的。2人目からは一般料金 徳島県立障がい者交流プラザ、大阪市長居(原則1人免除)
③介助者も無料(人数の明記なし) 申し出れば無料。人数は要確認 群馬県立ゆうあいピック記念温水プール、京都市障害者スポーツセンター、東京都障害者総合スポーツセンター
④本人・介助者とも「半額」 無料ではなく減額。市内・市外で額が変わることも 大垣市 勤労身体障害者等市民プール

もうひとつ注意したいのが、「在住要件」です。大阪市長居は大阪府内在住の障がい者が無料、福岡市さん・さんプラザは市内在住の障がい者と介護者が無料といったように、住んでいる場所で料金が変わる施設があります。旅行や帰省のついでに立ち寄る場合は、県外在住でも無料になるのかを事前に確認しておくと安心です。

また、大垣市のように「市内料金」と「市外料金」で倍近く差がつく施設もあります。それでも市外の障害者料金は市内一般料金より安いことが多いので、遠方からでも十分に利用価値はあります。


大垣市の「勤労身体障害者等市民プール」が特殊な理由

この記事のきっかけになった岐阜県大垣市の施設について、少しくわしく紹介します。全国的に見てもかなり珍しい構造だからです。

この施設は昭和52年(1977年)8月に、大垣市と雇用促進事業団が共同で建設したものです。通称「三城(みき)プール」と呼ばれています。構成は次のとおりです。

  • 25mプール:車いすでも入れるようスロープ付き
  • 20mプール身体障がい者専用
  • 幼児プール:軽度身体障がい者・一般・幼児用の浅いプール

特筆すべきは、身体障がい者専用の20mプールが、一般のプールと壁で仕切られている点です。視線が気にならないようにという意図で設計されており、自分のペースでゆっくり泳いだり、水中ウォーキングをしたりできます。

今回、全国の施設を調べたなかで、「一般プールと壁で仕切った専用の水面」を持つ公営プールはごく少数でした。多くの自治体は、専用プールを別に建てるのではなく、既存のプールにリフトやスロープを足す方式(タイプ3)を選んでいます。1977年という早い時期に、壁で仕切るという判断をしたのは特徴的です。

一方で、夏季(7月中旬〜8月末)のみの屋外プールという制約があります。通年で使いたい場合は、同じ岐阜県内の岐阜県福祉友愛プール(屋内温水・通年)のほうが選びやすいでしょう。


障害のある子を連れて行く前に確認したい6つのこと

専用プールでも、行ってから「これは無理だった」となることはあります。電話1本で解決することが多いので、初めての施設では次の6点を確認しておくと安心です。

1. おむつが外れていなくても入れるか

ここがもっとも施設差が大きいポイントです。徳島県立障がい者交流プラザのように「おむつが取れていない人は対象外」と明記している施設がある一方、大垣市の市民プールのように水着の下に水遊び用パンツを着用すれば利用可としている施設もあります。年齢ではなく「おむつかどうか」で判断されることが多いので、必ず確認してください。

2. 付き添いの大人は何人まで一緒に入れるか

料金の面だけでなく、「水の中まで一緒に入れる人数」としても効いてきます。きょうだいがいる場合、片方の親が本人につきっきりになるので、実質2名の付き添いが必要になることも多いはずです。

3. 異性介助ができる更衣室があるか

子どもが成長してくると避けて通れない問題です。多目的更衣室(家族更衣室)があるかどうかで、行けるかどうかが決まる家庭も少なくありません。横浜ラポールのように、異性介助やリフター利用のための多目的更衣室を明示している施設もあります。

4. 水温と採暖室の有無

体温調節が苦手なお子さんの場合、水温は決定的です。一般的な競技用プールは28〜29℃前後ですが、障害者向け施設は31〜32℃に設定されていることが多く、体が冷えにくくなっています(横浜ラポールは室温・水温とも31℃、サンアップルは水温32℃・室温34℃)。あわせて採暖室があると、上がったあとの震えを防げます。

5. 浮き具や補助具を持ち込めるか

アームヘルパーやビート板、市販の浮き輪を持ち込めるかは施設によります。専用施設は比較的ゆるやかですが、持ち込み不可の場合に貸出があるかまで聞いておくとよいでしょう。

6. 空いている時間帯はいつか

これは電話で聞くのがいちばん確実です。障害者スポーツセンターは平日午前に団体利用が入ることが多く、逆に平日午後は空いている傾向があります。かがわ総合リハビリテーション福祉センターのように時間帯で利用区分が決まっている施設もあるので、行く前に確認しておくと待ち時間を避けられます。


口コミや評判はどこで確認できる?

実際に行った人の感想を知りたいところですが、障害者専用施設は口コミの件数そのものが少ないのが実情です。一般のレジャー施設のように何百件も投稿がある施設はほとんどありません。

そのうえで、確認先としては次の4つがあります。

確認先 特徴
Googleマップ 件数がいちばん多い。写真から更衣室やプールサイドの様子がわかることも
Yahoo!マップ 公営施設の投稿が比較的ある。星評価つき
じゃらんnet 観光目的で立ち寄った人の投稿が中心
いこーよ 子連れ視点の投稿が多く、障害児家庭には参考にしやすい

たとえば岐阜県福祉友愛プールはYahoo!マップに19件の口コミがあり、総合評価は3.84でした(2026年8月時点)。建物が新しくきれいであること、料金が安いことを評価する声が見られます。大阪市長居障がい者スポーツセンターはじゃらんnetに投稿があり、日曜は待ち時間が長くなる一方で施設内の食堂の評判がよい、といった傾向が読み取れます。

ただし口コミは書いた人の障害の状況によって参考になる度合いが大きく変わります。車いすユーザーの投稿と、じっとしていられない子を連れた家族の投稿では、見ているポイントがまったく違うからです。口コミで雰囲気をつかみ、細かい条件は電話で確認する——この二段構えが結局いちばん確実です。

遠方の施設に足を運ぶ場合は、周辺の宿もあわせて調べておくと動きやすくなります。

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障害者スポーツセンターは県内に1〜2か所しかないことが多く、日帰りが難しい地域もあります。バリアフリールームは各ホテル1〜2室しかないことが多いため、行き先が決まったら先に確保しておくと安心です。

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よくある質問(FAQ)

Q. 療育手帳でも障害者専用プールを利用できますか?

利用できる施設が大半です。ハートピアかごしま(鹿児島)や京都市障害者スポーツセンターのように、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の3種類すべてを対象としている施設が多くなっています。群馬県立ゆうあいピック記念温水プールも3種類の手帳が無料の対象です。ただし施設名に「身体障害者」と入っている場合は身体障害者手帳のみが対象のこともあるため、初めて行く施設では事前に確認してください。なお、手帳がなく受給者証しかない場合は、新潟県障害者交流センターのように診断書やサービス受給者証で利用できる施設もあります。

Q. 障害のない家族やきょうだいも一緒に入れますか?

多くの施設で入れますが、扱いは3つに分かれます。①介助者として無料になる(横浜ラポールは2名まで、徳島は1名まで)、②一般料金を払えば入れる(京都市は中卒以上1,000円)、③時間帯が限られる(岐阜県福祉友愛プールは一般の利用が7〜9月を除く平日18〜21時のみ)。きょうだいを連れて行く場合は、この③のパターンにあたらないかを先に確認しておくと確実です。

Q. 住んでいる県以外の施設も使えますか?

使えることが多いですが、料金が変わる場合があります。大阪市長居障がい者スポーツセンターは大阪府内在住の障がい者が無料、福岡市さん・さんプラザは市内在住の障がい者と介護者が無料という在住要件があります。大垣市の勤労身体障害者等市民プールは市内料金と市外料金が別に設定されており、市外一般は400円、市内一般は200円です。旅行先で立ち寄る場合は、県外在住でも割引の対象になるかを電話で確認するのが確実です。

Q. おむつが外れていない子どもでも入れますか?

施設によって判断が分かれる、いちばん差の大きい項目です。徳島県立障がい者交流プラザのようにおむつが取れていない人を対象外としている施設がある一方、大垣市の市民プールのように水着の下に水遊び用パンツを着用すれば利用できる施設もあります。年齢ではなく「おむつをしているかどうか」で判断されるため、当日に断られないよう必ず事前に確認してください。

Q. 自分の県に専用プールが見つからないのですが?

笹川スポーツ財団の2021年調査では、障害者専用・優先スポーツ施設は全国150施設あり、47都道府県すべてに分布しているとされています。この調査では「体育館またはプールのいずれかを持つこと」が施設の条件になっているため、プールがない施設も含まれますが、県内にまったく候補がないというケースはまれです。検索で見つからない場合は、お住まいの都道府県の障害福祉課、または障がい者スポーツ協会に問い合わせると、地域の施設を教えてもらえます。


まとめ:「専用プール」という選択肢を知っておく

✅ 障害者が使えるプールは①完全専用型 ②障害者スポーツセンター併設型 ③バリアフリー対応型の3つに分かれる
✅ 数がいちばん多いのは②で、手帳があれば本人も介助者も無料という施設が大半
✅ 障害者専用・優先スポーツ施設は全国150施設・47都道府県すべてに分布(笹川スポーツ財団2021年調査)
✅ 施設差がいちばん大きいのは同伴者の人数と、おむつの可否
在住要件がある施設があるので、県外から行くときは事前確認を
✅ 水温31〜32℃・採暖室ありの施設は、体温調節が苦手な子でも過ごしやすい
✅ 口コミは件数が少ないので、雰囲気は口コミ・条件は電話で確認するのが確実

プールをあきらめていた理由が「周りの目」だったのなら、専用プールはその理由をまるごと取り除いてくれる場所です。利用者の大半が同じ事情を抱えているので、声が出ても、動きがゆっくりでも、誰も気に留めません。

県内に1か所しかないことも多く、決して身近とは言えないかもしれません。それでも「そういう場所がある」と知っているだけで、選択肢は確実に増えます。夏休みや連休の行き先に迷ったとき、候補のひとつに入れてみてください。

※制度・金額に関するご注意
本記事に記載の金額や制度内容は、執筆・更新時点の情報です。金額・条件は年度やお住まいの自治体、施設の運営方針により異なる場合があります。休館日や利用時間も変更されることがあります。最新の情報は必ず各施設の公式サイトや窓口でご確認ください。


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