へやすぽアシストの料金と口コミは?オンライン運動療育を徹底整理
※本記事にはプロモーション(広告)が含まれる場合があります。
縄跳びが1回も跳べない。ボールが取れない。姿勢がすぐ崩れて、椅子からずり落ちる。字がマス目からはみ出す。
こうした「不器用さ」に気づいて療育につなげたいと思っても、実際にぶつかるのは「順番待ち」の壁ではないでしょうか。児童発達支援も放課後等デイサービスも、地域によっては数か月から年単位で埋まっています。やっと通えても、運動そのものを専門にしている事業所は多くありません。
その隙間を埋める選択肢として出てきたのが、オンラインでマンツーマンの運動指導を受ける「へやすぽアシスト」です。理学療法士・作業療法士が担当し、送迎なしで自宅から受けられます。
ただ、名前に「運動療育」とついていても、これは受給者証を使う公的な療育ではなく、全額自己負担の習い事です。月々の負担も、放課後等デイサービスとはまったく違う金額になります。
この記事では、公式サイトと利用規約、Googleの口コミ22件をもとに、料金・レッスンの中身・契約前に知っておきたい条件を整理しました。
なお、筆者はへやすぽアシストの利用者ではありません。使った感想を書くことはできないぶん、公式サイトに書いてあることと、利用規約に書いてあること、そして第三者の評価を分けて並べています。とくに「やめたくなったときどうなるか」は、体験の場では聞きそびれやすいところなので、先に整理しました。
理学療法士・作業療法士に、まず相談してみる
無料体験は50分のレッスンと、そのあとの10分間アセスメントがセット。「なぜこの動きが苦手なのか」を専門職の目で言葉にしてもらえるので、入会しない場合でも家庭での関わり方のヒントになります。いきなりレッスンは不安なら、体験の前に個別相談だけ受けることもできます。
- へやすぽアシストとは?|自宅で受けるマンツーマンの運動指導
- 料金は3コース|1回あたり6,000円前後
- レッスンの中身|1回50分で何をするのか
- 口コミ・評判|Googleの評価は★4.5
- 契約前に確認しておきたい5つのこと
- デメリットは?向いている子・向かない子
- 放課後等デイサービスとの違いと使い分け
- 無料体験の流れ
- よくある質問
- まとめ
へやすぽアシストとは?|自宅で受けるマンツーマンの運動指導
へやすぽアシストは、発達が気になる子・運動が苦手な子に向けた、オンラインのマンツーマン運動教室です。ビデオ通話をつないで、コーチと1対1で自宅から参加します。
基本のスペックを先に並べます(すべて公式サイトの記載、2026年8月時点)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 形式 | オンライン(ビデオ通話)のマンツーマン |
| 1回の時間 | 50分・コーチ固定制 |
| 回数 | 月2回から(月3回・月4回のコースあり) |
| 対象 | 幼児(3〜6歳)/小学校低学年/高学年/中学生・高校生 |
| 開講時間 | ほぼ毎日、9時〜20時 |
| 指導者 | 理学療法士・作業療法士80名超を含む100名超 |
| 必要なスペース | たたみ2畳程度 |
| 受給者証 | 不要(=全額自己負担) |
集団の体操教室と違うのは、「鉄棒ができるようになる」ことそのものを目的にしていない点です。公式サイトの説明では、バランス感覚(前庭覚)や体の位置感覚、目で追う力といった「発達の土台」を育てることを軸に、そこから逆算してメニューを組むという考え方をとっています。なわとびや鉄棒は、その結果として跳べるようになる、という順番です。
この考え方は、作業療法の感覚統合のアプローチに近いものです。「何度練習してもできない」と悩んでいる家庭にとっては、練習量ではなくつまずいている土台を特定するという発想そのものが新しく感じられるかもしれません。
不器用さの背景そのものについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
運営しているのはどんな会社か
運営はPAPAMO株式会社(東京都渋谷区)。2021年4月に設立され、へやすぽアシストは2022年5月にサービスを開始しています。資本金は資本準備金を含めて1億300万円と公表されており、個人の教室ではなく、外部資本が入った規模の事業です。
代表の橋本咲子氏は、託児・スポーツ事業を立ち上げるなかで「専門施設が数年待ちで入れない」という現実に直面したことが創業のきっかけだったと説明しています。待機の問題を出発点にしたサービスである、という位置づけです。
第三者からの評価としては、フレーベル館の保育絵本「キンダーブック2」の運動遊びコーナーを監修(2025年4月)していること、「オンライン運動支援における発達特性および学年別の課題内容と改善度の比較 ―COPMを用いた後方視的研究―」という研究活動を2026年7月に公開していることが挙げられます。COPMは作業療法で使われる評価法で、自社の指導データを学術的な形で検証しようとしている点は、この業界では珍しい取り組みです。
ただし、公式サイト内でもコーチの人数が「100名超」「50人以上」とページによって違うなど、数字の表記には差があります。指導実績も「累計2万人以上」「3万人以上」と媒体によって幅があるので、細かい数字は参考程度に受け取り、気になる点は体験時に直接確認するのが確実です。
「運動療育」とあるが、公的な療育とは別物
この記事でいちばん伝えたいのはここです。
へやすぽアシストは「運動療育」を名乗っていますが、児童発達支援や放課後等デイサービスのような、受給者証を使って利用する公的な障害児通所支援ではありません。位置づけとしては民間の習い事で、費用は全額自己負担になります。
公的な療育と違う点
- 受給者証は使えない(あっても料金は変わりません)
- 負担上限月額(4,600円・37,200円など)の対象外
- 自治体への申請・支給決定は不要(=待機なしですぐ始められる)
- 利用したことが学校・園・自治体に知られることはない、と公式は説明しています
裏を返せば、診断がなくても、受給者証がなくても、様子見と言われた段階でも使えるということです。公式のQ&Aでも「医師の診断や受給者証がなくても受講できる」と明記されています。
「療育につながりたいのに、診断がまだで動けない」「相談はしたけれど、順番待ちのあいだ何もできていない」——そういう空白期間を埋める手段として見ると、位置づけがはっきりします。公的な支援の代わりではなく、その手前や外側を埋めるものです。
療育そのものの意味や種類については、こちらで整理しています。
料金は3コース|1回あたり6,000円前後
料金は月額制で、回数によって3つのコースがあります。公式サイトでは税抜価格が大きく表示されているので、税込でも並べておきます(2026年8月時点)。
| コース | 回数 | 月額(税抜) | 月額(税込) | 1回あたり(税込) |
|---|---|---|---|---|
| ライト | 月2回 | 11,980円 | 13,178円 | 約6,589円 |
| スタンダード | 月3回 | 16,980円 | 18,678円 | 約6,226円 |
| プレミアム | 月4回 | 21,980円 | 24,178円 | 約6,045円 |
1回50分で6,000円前後。これが高いか安いかは、比較対象によって印象が変わります。
- 一般的な子ども向け体操教室(集団):月4回で5,000〜8,000円程度
- 民間の個別療育・リハビリ(対面):1回50〜60分で8,000〜15,000円程度が中心
- へやすぽアシスト:1回50分で約6,000円(マンツーマン)
集団の習い事と比べると割高、対面のマンツーマン個別療育と比べると安め、という位置です。移動時間と交通費が要らないぶんを含めて考えると、体感の負担はもう少し下がります。
公式サイトでは、回数について「月3回、月6回など、ご希望に合わせて回数をお選びいただけます(月2回から)」とも書かれています。表示されている3コース以外の回数にも対応できる可能性があるため、週2回など多めに受けたい場合は体験時に相談してみてください。
きょうだいは何人受講しても定額
特徴的なのが、きょうだいが何人受講しても料金が同じという設定です。いわゆる兄弟割引のように「2人目が半額」ではなく、兄弟・姉妹が何人参加しても月額は変わりません。月2回のライトコースに2人で参加すれば、実質1人あたりの単価は半分になります。
障害児のいる家庭では、きょうだい児のほうにも運動の苦手さや不器用さがあることは珍しくありません。また、放課後等デイサービスは対象の子しか使えないため、「きょうだいが一緒にできる活動」は意識して作らないと生まれにくいという事情もあります。同じ画面に並んで参加できるのは、この点では現実的なメリットです。
ただし公式サイトには「目標設定やアセスメントは一人分のみ。きょうだいそれぞれの分を希望する場合は要相談」という注記があります。2人分をきちんと評価してほしい場合は、追加の条件があると考えたほうがよさそうです。ここも体験時の確認事項に入れてください。
入会金についてのひっかかり
ひとつ、公式サイトを読んでいて引っかかった点があります。
料金ページには月額しか書かれていないのですが、利用規約の第12条には「入会申込時までに本サービスの定める入会金を支払わなければならない」「一度支払った入会金は返還しない」という条項があります。一方で、その金額はサイト内で見つけられませんでした。
入会キャンペーンで無料になっている、あるいは規約の雛形が残っているだけ、という可能性も十分あります。ただ、「月額以外にかかるお金はありますか?入会金はいくらですか?」は、体験の場で必ず聞いておきたい質問です。あわせて教材費・キット代の有無も確認しておくと安心です(入会後に「入会キット」が届く案内があります)。
なお支払い方法は、特定商取引法に基づく表記に「クレジットカードによるお支払い(サービス提供前のお支払い)」と記載されています。口座振替や後払いは案内されておらず、月謝は前払いと考えておくのが安全です。
レッスンの中身|1回50分で何をするのか
レッスンは、公式の説明によると「苦手の原因を特定する → 運動を実践・分析する → フィードバックする」という流れで進みます。単に用意された運動をこなすのではなく、その場で動きを見て、必要ならメニューを組み替えるのがマンツーマンの利点だとしています。
プログラムの中身として挙がっているのは、なわとび・鉄棒・体幹の強化・協調運動・感覚統合・ボディイメージの構築など。1,000種類を超える教材から組み合わせるとされています。
子どもを乗せる工夫も具体的です。たとえばなわとびを「忍者の修行」に見立てて、身につけたい動きを「ジャンプの術」として練習するといった世界観づくりや、電車・恐竜・プリンセス・マインクラフト風など、好きなものに寄せた教材が用意されています。運動そのものへの拒否感が強い子ほど、この入り口の設計が効いてくるはずです。
環境面では、たたみ2畳のスペースがあれば取り組めること、騒音に配慮したプログラムであること、カメラオフでも参加できることが公式に明記されています。集合住宅で下の階が気になる家庭や、画面に映るのを嫌がる子でも始められる設計です。
担当するのは理学療法士・作業療法士
指導にあたるのは、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の有資格者です。公式サイトの運動療育ページでは「マンツーマンの運動療育を担うコーチは、全員が理学療法士・作業療法士の有資格者」と説明されています。
採用側の情報を見ると、この体制の実態が見えてきます。求人ではPTまたはOTの資格が応募必須で、子ども向けの運動指導経験があることが歓迎条件。雇用形態は業務委託で、完全在宅、1コマ(50分)あたりの報酬が設定されています。
ここから読み取れることは2つあります。ひとつは、資格要件が緩められていないこと。「体育大学出身のスタッフ」ではなく、国家資格を持った人が担当する体制は保たれています。もうひとつは、業務委託である以上、コーチの入れ替わりは起こりうるということです。公式サイトでも「曜日・時間によっては、体験を行ったコーチが担当できない場合もございます」と案内されています。
体験で相性の良かった先生が、そのまま担当になるとは限らない。ここは期待値をずらさないほうがいい部分です。逆に、担当を替えたい場合は「空きさえあればいつでも変更できる」とされているので、合わなかったときの逃げ道はあります。
体幹が整うと、書字や板書が変わることがある
運動教室と聞くと「体育の成績のため」と思われがちですが、このサービスがくり返し訴求しているのは、むしろ教室のなかでの困りごとです。公式サイトの広告でも、体幹へのアプローチによって書字が変化した事例(レッスン開始時と1年後のノートを並べたもの)が紹介されています。
運動と書字がつながる理由は、作業療法でよく言われる「体の中心が安定してはじめて、手先が細かく動く」という順番にあります。
- 体幹が弱いと、椅子に座って上半身を支えることそのものに力を使ってしまう
- その状態では、手や指の細かいコントロールに回せる余力が減る
- 机に突っ伏す・肘で支える・体を傾ける姿勢になり、紙と目の距離や角度が安定しない
- 結果として、線が震える・マス目からはみ出す・板書が追いつかない、といった形で表面化する
公式サイトでは、姿勢改善のための体幹へのアプローチに加えて、目でものを追う力を育てるビジョントレーニングを組み合わせるプログラムがあると説明されています。「字を丁寧に書きなさい」と言い続けても変わらなかった子に、別の角度から手を入れるという発想です。
ただし、体幹を鍛えれば字がきれいになる、という単純な話ではありません。書字のつまずきには、視覚的な認識のしかた、手先の不器用さ、力加減の調整、そもそも書く量が多すぎることなど、複数の要因が重なります。効果の出かたにも個人差があります。
「うちの子はどれに当てはまるのか」を知るという意味では、体験後の10分間アセスメントで書字や姿勢について具体的に聞いてみるのがいちばん近道です。字の困りごとの背景そのものについては、発達性協調運動症(DCD)の記事で詳しく整理しています。
宿題とLINEでのフィードバック
月2回コースだと「月に2回だけで変わるの?」と思うところですが、レッスンのない日に取り組む宿題と、LINEでのフィードバックがセットになっています。公式の事例では、レッスンが月2回、その間の日に宿題を挟むスケジュールが紹介されていました。
つまり実質的には「家庭でやる練習を、専門職に設計・修正してもらう仕組み」と捉えるのが実態に近いはずです。担当コーチには運動以外の困りごとも相談できるとされています。
ここは家庭の負担にもなり得る部分です。宿題を毎日こなせる家庭ばかりではありません。公式も「無理のないペースで進めていただける」と補足していますが、親が伴走する前提のサービスである点は理解しておいたほうがいいでしょう。
口コミ・評判|Googleの評価は★4.5
公式サイトに載っている「お客さまの声」は、当然ながら良いものが選ばれています。第三者の評価を見るために、Googleのクチコミを確認しました(2026年8月19日時点)。
| 評価 | 件数 |
|---|---|
| ★5 | 16件 |
| ★4 | 4件 |
| ★3 | 1件 |
| ★2 | 0件 |
| ★1 | 1件 |
| 平均 | ★4.5(22件) |
22件という母数は多くありません。この規模の件数では、平均点そのものを重く見すぎないほうがいいとは言えます。ただ、内訳を見ると★5に集中し、★1が1件あるという分布で、極端な低評価が並んでいる状態ではありません。
高評価に共通していること
高い評価をつけている投稿に共通していたのは、次のような点でした(要約しています)。
- 集団の運動教室が続かなかった子が、家では参加できた——順番が待てない、他の子が気になる、できないことでイライラする、といった理由で対面の教室を辞めた経験を書いている人が複数いました
- 「なぜこの運動が必要なのか」を説明してもらえるので、親が納得して取り組める
- 送迎がないぶん、共働き家庭でも続けやすい
- レッスンのない日も、家で親子で取り組みやすい内容になっている
投稿のなかには、自閉症とDCDのある子、発達検査で運動面の遅れを指摘された子など、実際に発達の課題を抱えた家庭からの声が含まれていました。「運動が得意な子をもっと伸ばす」用途ではなく、想定どおりの層が使っているようです。
星3以下の声から見えること
★3をつけていた投稿は、内容そのものは評価しつつ、「説明を含めて45分ほどで終わってしまうので、もう少しメニューを増やして60分くらいあるとよい」という指摘でした。
これは示唆的です。50分のなかには、コーチが動きを見て説明する時間が含まれるため、体を動かしている時間だけを取り出すとそれより短くなります。「50分たっぷり運動する」イメージで申し込むと、ギャップを感じる可能性があります。
もっとも、この「説明する時間」こそが専門職に頼む価値の中心でもあります。運動量を確保したいのか、動きの質を分析してほしいのか——どちらを求めているかで、このサービスの評価は分かれると考えたほうが正確です。
なお、★1の投稿については本文が確認できませんでした。件数として1件あることだけ、事実として書いておきます。
契約前に確認しておきたい5つのこと
ここからは、公式サイトのトップページではなく、利用規約に書かれている条件を整理します。体験レッスンの流れのなかでは説明されにくく、あとから効いてくる部分です。
① 退会は「申請した月の翌月末」
いちばん重要なのがこれです。利用規約の第16条には、退会は原則として月末であり、退会申請をすると「申請月の翌月末」に退会となると定められています。
たとえば9月中に「やめます」と申請した場合、退会は10月末。つまり10月分の月謝までは発生するという読み方になります。「今月で終わりにしたい」は通りません。
月13,178円のライトコースでも、やめると決めてから1か月ぶんの猶予期間が必要ということです。合わないと感じたときに即座に止められないので、始める前にこの条件を知っておくかどうかで、納得感がかなり変わります。
あわせて、休会制度についても規約に定めがあります(詳細は別紙とされています)。体調や進級で一時的に続けられなくなる場合に備えて、休会の条件・上限期間も聞いておくとよいでしょう。
② 入会金の金額が公開されていない
先に触れたとおり、規約上は入会金の定めがあり、支払った入会金は返還されないとされています。金額の記載が見つからないため、体験時に確認すべき最重要事項です。
③ 欠席は補填されない・振替は月1回まで
規約では、開始予定時刻から10分が経過するまでに連絡なく参加しなかった場合は欠席扱いとなり、家庭側の都合による欠席の補填・補償は行わないと定められています。
振替については、公式サイトに「月1回まで・3か月以内」と案内があります。規約側では「欠席日から3か月以内に振替レッスンを受けられる」とされています。
ここは体調を崩しやすい子・気分の波が大きい子がいる家庭では、現実的に効いてくる条件です。「行きたくない」と言い出した日が月2回のうちの1回だった場合、その月の半分が消えることになります。月2回コースは単価としては割高でも欠席リスクが小さい、月4回コースは1回あたりは安いが体力が続くか、という判断が必要です。公式も、スタンダード(月3回)を「毎週だと体力が不安な家庭向け。月1回の休みが余白になり、振替もしやすい」と説明しています。
なお、コーチ側の都合で5分以上短縮された場合は補填されるとされており、講師が欠席する場合は代講または休講の連絡があります。
④ 利用料はレッスン回数を保証しない
規約第13条に「毎月の利用料は、レッスン回数を保証するものではございません」という一文があります。祝日や年末年始などでその月の開催回数が変動する可能性を想定した条項と読めますが、「月4回×12か月=年48回」が契約上保証されているわけではないということです。年間の実施回数がどれくらいになるのかは、確認しておくと安心です。
⑤ 入会には審査がある
意外に思われるかもしれませんが、入会には審査があります。規約では、審査の方法・過程・内容は開示しないとされ、必要に応じて医師の診断書等の書類提出を求めることがあるとも書かれています。
また入会条件として、各クラスの対象年齢に該当し、レッスンを行うのに適した健康状態であることが挙げられています。医療的ケアが必要な場合や、運動に医学的な制限がある場合は、体験の申し込み前に相談しておくほうが確実です。
デメリットは?向いている子・向かない子
先に、この記事を書くなかで「ここは弱点だ」と感じた点をまとめておきます。いずれも本文で根拠を示した内容です。
- 全額自己負担で、月13,178円〜の固定費になる(受給者証は使えません)
- やめたいと思っても、申請した月の翌月末まで料金が発生する(退会の規定)
- 家庭都合の欠席は補填されず、振替も月1回まで。体調の波が大きい子ほど1回の重みが増します
- 入会金の金額が公開されていない(規約には定めがあります)
- 画面越しの指導なので、身体を直接支える介助はできない
- 宿題とLINEのやりとりが前提で、親がある程度伴走する必要があります
逆に言えば、これらが許容できるなら、待機なしで専門職のマンツーマン支援に手が届くのがこのサービスの価値です。家庭の状況に当てはめて整理します。
| 向いていると考えられる | 慎重に検討したほうがよい |
|---|---|
| 集団の体操教室で「できない」を経験して、運動そのものを拒否するようになった子 | 画面越しの指示が入りにくく、対面での身体的な介助が必要な子 |
| 不器用さ・姿勢の崩れ・書字の困難など、原因を専門職に分析してほしい家庭 | 体を大きく動かす運動量そのものを増やしたい場合(1回50分・月2〜4回では足りない) |
| 療育の待機中、または診断前で公的支援が使えない家庭 | 受給者証があり、運動系の放課後等デイに既に通えている家庭(費用対効果が下がります) |
| 送迎が難しい・きょうだいの預け先がない家庭 | 月1万円台の固定費を継続するのが家計として厳しい場合 |
| 他人の目がある場所だと固まってしまう子(カメラオフでも参加可) | 宿題やLINEのやりとりに親が関われる余裕がない場合 |
とくに重度の障害があるお子さんや、常時介助が必要なお子さんの場合、オンラインという形式そのものが合わないことがあります。この点は正直に書いておきます。無料体験は用意されているので、合うかどうかの判断は、説明を読むより一度画面をつないでみるほうが早いはずです。
放課後等デイサービスとの違いと使い分け
費用の桁が変わるので、公的支援と並べて比較しておきます。
| 放課後等デイサービス | へやすぽアシスト | |
|---|---|---|
| 制度上の位置づけ | 児童福祉法にもとづく障害児通所支援 | 民間サービス(習い事) |
| 受給者証 | 必要 | 不要 |
| 費用の目安 | 世帯の所得に応じた負担上限月額(0円/4,600円/37,200円) | 月13,178円〜24,178円(税込・全額自己負担) |
| 開始までの期間 | 申請・支給決定・空き待ちが必要 | 申し込みから最短翌日(公式説明) |
| 形式 | 通所(送迎あり/なしは事業所による) | 自宅でオンライン |
| 人員 | 事業所により異なる(集団が中心) | マンツーマン |
金額だけを見れば、受給者証が使える家庭にとって放課後等デイサービスは圧倒的に安いです。負担上限月額4,600円の世帯なら、週4〜5回通っても4,600円で収まります。
それでも自費のサービスを検討する理由があるとすれば、次のようなケースです。
- まだ受給者証がない(申請中・様子見と言われている)
- 受給者証はあるが、空きがなく通えていない
- 通っている事業所が学習やSST中心で、運動面の支援が手薄(公式も「支援が足りていない部分をピンポイントで」という使われ方を紹介しています)
- 週末や夜しか時間が取れない
放課後等デイサービスの費用の仕組みと、事業所の選び方は別記事で詳しく書いています。まず公的支援が使えるかどうかを確認してから、足りない部分を自費で補う——という順番がおすすめです。
無料体験の流れ
体験レッスンは無料で、次の流れで進みます。
- 申し込み(フォームから)
- 電話で事前ヒアリング(5〜10分程度)。困りごとと、子どもの好きなもの(電車・キャラクターなど)を伝えます。当日の誘い方・声かけの方法も提案してもらえます
- 無料レッスン体験(ヒアリングをもとに、好きなものを絡めた内容で実施)
- 10分間アセスメント。苦手なことについて「なぜできないのか」「どんなトレーニングをすればいいのか」の説明を受けます
この最後の10分間アセスメントが、体験のいちばんの価値だと考えています。入会するかどうかにかかわらず、「うちの子のつまずきはどこにあるのか」を専門職の言葉で聞ける機会は、そう多くありません。就学相談や学校との面談で伝えるときの材料にもなります。
体験のときに聞いておきたいことを、この記事の内容からまとめておきます。
- 月額以外にかかる費用(入会金・教材費・入会キット代)はいくらか
- 退会を申し出た場合、いつまで料金が発生するか
- 休会はできるか。条件と上限期間は
- 体験を担当した先生が、そのまま担当になるか
- 年間で何回くらいの開催になるか
- きょうだいで受ける場合、アセスメントは何人分か
「なぜできないのか」を聞いてみる
体験は自宅から、たたみ2畳ぶんのスペースがあれば参加できます。人前だと固まってしまうお子さんは、カメラオフのまま受けることもできます。
よくある質問
Q. 受給者証や医師の診断がなくても受けられますか?
受けられます。公式のQ&Aでも、病院で「様子見」と言われた場合や、診断・受給者証がない場合でも受講できると明記されています。自己負担の習い事という位置づけのため、自治体への申請は不要で、利用していることが学校・園・自治体に伝わることもないと説明されています。逆に言えば、受給者証を持っていても料金は安くなりません。
Q. 家が狭くてもできますか?騒音が心配です
公式サイトでは「たたみ2畳のスペースがあれば十分取り組める」とされており、プログラムはすべて騒音に配慮した内容になっていると説明されています。それでも音が気になる場合は、音が出にくいプログラムに変更してもらえるとのことなので、集合住宅の場合は申し込み時に伝えておくとよいでしょう。
Q. きょうだいで一緒に受けることはできますか?
できます。きょうだいが何人受講しても料金は定額と案内されています。ただし公式サイトには「目標設定やアセスメントは一人分のみ。きょうだいそれぞれの分を希望する場合は要相談」という注記があります。2人分の評価やフィードバックを希望する場合は、条件を確認してください。
Q. 途中でやめたくなったら、いつまでに言えばいいですか?
利用規約では、退会は原則として月末で、退会申請をすると「申請した月の翌月末」に退会となります。つまり申し出た月の翌月分までは料金が発生するという内容です。「今月いっぱいで」という辞め方はできないため、続けるかどうかの判断は1か月早めに考えておく必要があります。休会制度についても定めがあるので、一時的に休みたい場合は条件を確認してください。
Q. 効果が出るまでどのくらいかかりますか?
期間を保証できるものではなく、お子さんの状態や課題によって大きく変わります。目安として、公式サイトが紹介している事例では、月2回のレッスンと宿題を続けて1か月ほどでなわとびが跳べるようになったケースや、1年ほどかけて書字が変化したケースが挙げられています。ただしこれらは成果が出た例として公開されているものなので、そのまま平均と受け取らないほうが安全です。へやすぽアシストは3か月ごとに目標設定の面談を行う仕組みなので、まずはその1区切りを目安に考えるとよいでしょう。
まとめ
へやすぽアシストについて、公式情報から分かったことを整理します。
- オンラインのマンツーマン運動指導。1回50分・月2回から。担当は理学療法士・作業療法士
- 料金は税込13,178円/18,678円/24,178円(月2回/3回/4回)。1回あたり約6,000円
- 受給者証は使えない全額自己負担のサービス。公的な療育の代わりではなく、待機中や診断前の空白を埋める選択肢
- きょうだいは何人でも定額(ただしアセスメントは1人分)
- Googleの評価は★4.5(22件)。集団の教室が続かなかった子の家庭からの評価が目立つ
- 退会は申請月の翌月末。入会金の金額は公開されていないため、体験時に必ず確認を
運動の苦手さは、本人がいちばん傷ついているのに、まわりからは「練習不足」に見えてしまう領域です。専門職に「なぜできないのか」を言葉にしてもらうだけでも、家庭の関わり方は変わります。
入会するかどうかは別として、無料体験でもらえる10分間のアセスメントには、それだけの価値があると考えています。合わなければ断ればいいので、まずは1回つないでみて、この記事に書いた確認事項を直接ぶつけてみてください。
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この記事の主な参照元
- へやすぽアシスト公式サイト(料金・コース・レッスン内容・Q&A/2026年8月19日閲覧)
- 同「運動療育について」
- 同 利用規約(退会・入会金・欠席の取扱い)
- 同 特定商取引法に基づく表記
- 同 会社情報
- Googleのクチコミ(2026年8月19日時点・22件)
※料金・サービス内容に関するご注意
本記事に記載の金額やサービス内容は、執筆・更新時点で公式サイトに掲載されていた情報です。料金・コース内容・規約は変更される場合があります。最新の情報および入会金・解約条件などの詳細は、必ず公式サイトおよび無料体験時の説明でご確認ください。また、本記事は特定のサービスの効果を保証するものではありません。お子さんの状態に医学的な不安がある場合は、かかりつけ医や専門機関にご相談ください。