足首を支える介護用の靴とオーダーメイド中敷き|補助金が出た体験談
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歩行が不安定なお子さんに、足首までしっかりカバーする靴を勧められたことはありませんか?
わが家でも、こうした靴を実際に使っていました。足首までホールドしてくれるぶん歩行が安定しやすく、街中でも同じような靴を履いているお子さんを見かけることが少なくありません。
そして意外と知られていないのが、靴そのものは既製品で、中敷き(インソール)だけをオーダーメイドで別に作って入れ替えるという使い方があること。わが家はこの形で、中敷きだけでなく靴もあわせて補助を受けることができました。
この記事では、介護用の靴と普通のハイカットの違い、オーダーメイド中敷きの仕組み、補助制度、そして成長とともに介護用の靴を「卒業」した今のことまで、わが家の体験をまとめます。
- 介護用の靴は「普通のハイカット」とは違う
- 足首をホールドすると歩行が安定する(わが家の体験)
- 中敷き(インソール)はオーダーメイドで別に作る
- 靴と中敷きの両方に補助が出た
- どの制度が使えるのか
- 申請の流れ
- 介護用の靴はどこで買える?
- ずっと使い続けるとは限らない|卒業した話
- わが家の場合
- よくある質問
- おわりに
- おすすめ関連記事
介護用の靴は「普通のハイカット」とは違う
足首までカバーする靴と聞くと、ハイカットスニーカーを思い浮かべる方が多いと思います。でも、介護用・リハビリ用として作られている靴は、見た目が似ていても中身がまったく別物です。
いちばんの違いは靴全体の硬さ。普通のハイカットは足首まわりの布が高いだけで、素材自体はやわらかく、足首を支える力はほとんどありません。一方、介護用の靴は靴全体がしっかりと硬く作られていて、履くと足首ごとホールドされる構造になっています。
| 普通のハイカットスニーカー | 介護用の靴 | |
|---|---|---|
| 足首まわり | 丈が高いだけで素材はやわらかい | 硬い素材でしっかりホールドする |
| 靴全体の作り | 曲がりやすく軽さ重視 | 全体的に硬く、型崩れしにくい |
| 目的 | ファッション・普段履き | 歩行の安定・足元の支え |
| 中敷き | 付属のものを使う | 入れ替えできる(オーダーメイド可) |
💡ここが大事なポイントですが、介護用の靴そのものはオーダーメイドではなく「既製品」です。サイズを選んで買うタイプの商品で、メーカーが介護用・ケアシューズのカテゴリとして販売しています。
足首をホールドすると歩行が安定する(わが家の体験)
わが家でこの靴を使ってみて実感したのは、足首がホールドされることで歩行が安定しやすくなるということです。
足元がぐらつきにくくなるぶん、本人も安心して歩けているように見えましたし、転倒への不安も以前より減りました。
また、こうした靴を履いているお子さんは意外と多く、街中で同じようなタイプの靴を履いている子を結構見かけます。特別に珍しいものではなく、歩行を支える選択肢のひとつとして広く使われているようです。
中敷き(インソール)はオーダーメイドで別に作る
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
介護用の靴は既製品ですが、中敷き(インソール)は身体に合わせてオーダーメイドで別に作ることができます。わが家では、もともと靴に付属していた中敷きを取り出し、オーダーメイドで作った中敷きに入れ替えて使っていました。
この「既製品の靴+オーダーメイドの中敷き」という組み合わせには、こんな良さがあります。
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靴は市販品なので選択肢が広い:デザインやサイズを既製品の中から選べます
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身体に合う部分だけをオーダーできる:足裏の状態や歩き方の癖に合わせた中敷きを作ってもらえます
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靴を買い替えても中敷きを引き継げる場合がある:サイズが合っていれば、新しい靴に入れ替えて使えることがあります
💡中敷きは義肢装具士さんが足の状態を採型して作ります。まずはリハビリの理学療法士(PT)さんや主治医に「中敷きを作れないか」と相談してみるのがおすすめです。
靴と中敷きの両方に補助が出た
「オーダーメイドの中敷きなんて高そう…」と思われるかもしれません。わが家も同じでした。
ところが実際には、中敷きの作成について補助を受けることができ、さらに靴もあわせて補助してもらえました。「靴なのに補助の対象になるの?」というのは、正直いちばん驚いたポイントです。
⚠️どこまでが補助の対象になるか(中敷きのみか、靴も含むか)は、自治体や判定によって異なります。わが家のケースがそのまま当てはまるとは限らないので、必ずお住まいの窓口や処方医にご確認ください。
どの制度が使えるのか
足の状態に合わせて作る中敷きや靴は、補装具費支給制度の対象になることがあります。補装具費支給制度は、車椅子や姿勢保持装置などと同じく、身体機能を補うための用具の費用を助成してくれる制度です。
自己負担は原則1割で、世帯の所得に応じて月額の負担上限額が定められています。制度の詳しい内容や上限額、18歳未満の所得制限撤廃については、こちらの記事で解説しています。
※対象となる品目・基準額は自治体や身体障害者更生相談所の判定によって細かく定められています。自治体独自の助成制度が使えるケースもあるため、まずは窓口でご相談ください。
申請の流れ
補装具は、申請して支給決定を受けてから製作・購入の手続きを進めるのが基本です。
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①相談:市区町村の障害福祉課の窓口や、相談支援事業所に相談
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②医師の処方・意見書を取得:整形外科医などから必要性についての処方・意見書をもらう
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③採型・見積り:義肢装具士が足の状態を採型し、製作業者から見積書を取得
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④申請書提出:見積書とあわせて自治体に申請
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⑤支給決定通知:自治体から決定通知が届く
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⑥製作・納品:業者が代理受領する方式が一般的で、窓口では自己負担分のみ支払うケースが多いです
⚠️先に自費で購入・製作してしまうと、原則として支給対象外になります。補助を使いたい場合は、必ず申請→決定のあとに手続きを進めましょう。
介護用の靴はどこで買える?
補助を使って作る場合は製作業者さん経由になりますが、介護用の靴自体は既製品なので、市販でも購入できます。「補助の対象にならなかった」「保育園用にもう一足ほしい」といったときは、自分で買い足すという選択肢もあります。
わが家が使っていたのはムーンスターの靴です。ムーンスターは子ども靴で知られたメーカーですが、介護用・ケアシューズのカテゴリも展開しています。公式オンラインストアなら、介護用から通常の子ども靴・大人用まで、ラインナップをまとめて見比べられます。
⚠️どの靴が合うかは足の状態によって変わります。オーダーメイドの中敷きを入れて使う予定がある場合は、中敷きを入れ替えられるタイプかどうかを、購入前に義肢装具士さんや理学療法士さんに確認しておくと安心です。
ずっと使い続けるとは限らない|卒業した話
最後に、いちばんお伝えしたいことを書かせてください。
実はわが家は、今は介護用の靴を使っていません。成長とともに歩行が安定してきて、普通の靴で過ごせるようになったからです。
介護用の靴や装具をすすめられたとき、「この子はこれからずっとこの靴なんだろうか」と、少し重たい気持ちになったのを覚えています。でも実際には、身体の状態は変わっていきますし、そのときどきで必要なものも変わっていきます。「ずっと」ではなく「今の時期に必要なもの」と考えられるようになってから、気持ちがずいぶん楽になりました。
💡もちろん、お子さんの状態によって経過はさまざまです。歩行の見通しについては、リハビリの理学療法士(PT)さんや主治医に相談してみてくださいね。
ちなみにムーンスターは、介護用だけでなく通常の子ども靴・大人用の靴も幅広く扱っているメーカーです。ジュニア用には男の子向けのかっこいいタイプ、女の子向けのかわいいタイプとデザインの選択肢があり、公式オンラインストアでまとめて見ることができます。
わが家ではきょうだいの定型発達の子もムーンスターの靴を履いていて、履き心地は好評です。「介護用の靴を卒業したあと」も「きょうだいの靴」も同じメーカーで選べるのは、親としては地味にありがたいポイントでした。
わが家の場合
わが家では、足首までホールドしてくれる介護用の靴を実際に使っていました。普通のハイカットを履かせていたころとくらべると、足元の安定感がまったく違うと感じました。街中で同じような靴を履いているお子さんを見かけると、少し心強い気持ちにもなりました。
そして、この靴にオーダーメイドで作った中敷きを入れ替えて使っていたのですが、この中敷きの作成に補助が出て、さらに靴もあわせて補助してもらうことができました。
「靴も中敷きも、まさか補助が出るとは思っていなかった」というのが正直なところです。もし今、足元の不安定さで悩んでいる方がいたら、まずは「中敷きって作れますか?」と相談してみることをおすすめしたいです。
よくある質問
Q. 普通のハイカットスニーカーではだめなの?
A. 普通のハイカットは丈が高いだけで素材がやわらかく、足首を支える力はほとんどありません。介護用の靴は靴全体が硬く作られていて足首をホールドする構造のため、目的がまったく違います。歩行の安定が目的なら、専門職に相談して選ぶのがおすすめです。
Q. 中敷きだけをオーダーメイドで作ることはできる?
A. わが家では、既製品の靴に入れ替えて使うオーダーメイドの中敷きを作ってもらいました。作成できるかどうかや補助の対象範囲は自治体・判定によって異なるため、処方医や義肢装具士、窓口に相談してご確認ください。
Q. 中敷きだけでなく靴も補助の対象になる?
A. わが家のケースでは、中敷きとあわせて靴も補助してもらうことができました。ただし対象範囲は自治体や判定によって異なるため、同じように補助が出るとは限りません。必ず窓口でご確認ください。
Q. 子どもの成長でサイズが合わなくなったら、再申請できる?
A. 補装具には一般的な耐用年数の目安がありますが、成長や身体状況の変化によって適合しなくなった場合は、耐用年数内でも再度申請できることがあります。まずは窓口に相談してみましょう。
Q. 一度履き始めたら、ずっと履き続けることになる?
A. 必ずしもそうとは限りません。わが家の場合は、成長とともに歩行が安定してきて、今は普通の靴で過ごしています。経過はお子さんによってさまざまなので、見通しについてはリハビリの理学療法士さんや主治医に相談してみてください。
おわりに
足首をホールドしてくれる介護用の靴は、既製品として市販されていて、そこにオーダーメイドの中敷きを入れ替えて使うという方法があります。しかも、中敷きだけでなく靴もあわせて補助の対象になることがあります。
「装具ってオーダーメイドで高そう」というイメージがあると、相談すること自体をためらってしまいがちです。でも実際に聞いてみると、思っていたより現実的な選択肢が見つかることもあります。
そして、わが家がそうだったように、介護用の靴は「ずっと使い続けるもの」とは限りません。今の時期に足元を支えてくれるもの、と気楽に考えてもらえたらと思います。足元の不安定さが気になっていたら、まずはリハビリの先生や窓口に声をかけてみてくださいね。
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※制度・金額に関するご注意
本記事に記載の金額や制度内容は、執筆・更新時点の情報です。金額・条件は年度やお住まいの自治体により異なる場合があります。最新の情報は必ずお住まいの市区町村の窓口や公式サイトでご確認ください。