障害のある子の「親なきあと」が不安なあなたへ|心身障害者扶養共済制度で備える安心の年金制度とは?

知って得する福祉制度ガイド


障害のある子どもを育てる私たち親にとって、どうしても頭をよぎるのが
「自分がいなくなったあと、この子はどうやって生きていけるのか」
という不安ではないでしょうか。

そんな“万が一”のときに備え、国や自治体が提供している公的制度が
**「心身障害者扶養共済制度(しょうがい共済)」**です。

この記事では、この制度の仕組みやメリット、注意点まで、親目線でわかりやすく解説します。


心身障害者扶養共済制度ってなに?

簡単に言えば、「親が亡くなったり、重度の障害を負ったとき」に、
障害のある子に対して毎月年金が支給される制度です。

親が元気なうちに毎月の掛金を納めておくことで、
親に“もしものこと”があった後、子どもに生涯にわたり年金が支給されます。


対象になるのは?

  • 対象となるお子さん
    知的障害・身体障害(1~3級)・精神障害・難病などで、将来自立が難しいと見込まれる方

  • 加入できる保護者
    65歳未満で、健康状態が良好な方(生命保険に入れる程度)


年金はいくらもらえるの?

加入口数によって異なります。

  • 1口加入:月額2万円

  • 2口加入:月額4万円

年金はなんと**終身支給(障害者が亡くなるまで)**されるので、
長期的な生活資金としてとても大きな支えになります。


掛金はいくらかかるの?

掛金は加入時の年齢で変わりますが、目安は以下の通りです。

  • 月額9,300円~23,300円(1口)

例えば40歳で加入すれば、約1万円ちょっとの負担で済みます。

しかもこの掛金は全額が所得控除の対象になるので、節税効果も!


実は税金面でもメリットが!

  • 掛金は全額、所得税・住民税の控除対象

  • 支給される年金は非課税

  • 生活保護を受けていても、収入認定の対象外

将来の安心と、いまの節税を両立できる、数少ない制度なんです。

 

掛金が月1万円と仮定するとも、実質の負担は月8,000円程度になります(年収500万円の場合)。
所得控除により月額2000円が戻ってくるため、節税しながら将来に備えられます。


もし子どもが先に亡くなったら?

残念ながら障害のある子が先に亡くなった場合は、「弔慰金」が支払われます。
また、途中で脱退した場合でも「脱退一時金」が支給される場合があります。


注意点・デメリットも知っておこう

  • 掛金は原則として途中解約しても戻りません(脱退一時金が出ることも)

  • 加入時の健康状態や年齢によっては申し込めないことも

  • 将来、年金額が変更される可能性もある

ですが、これらを差し引いても、「親なきあと」の備えとしては非常に価値の高い制度です。


制度の運営と全国対応

この制度は、都道府県や政令指定都市が運営し、
資金は福祉医療機構がしっかり管理しています。

全国どこでも加入でき、引っ越しても継続可能
つまり、ライフスタイルが変わっても安心して利用できるんです。


まとめ:今できる「愛情のかたち」として

親が元気なうちに、子どもの将来に備える。
心身障害者扶養共済制度は、「親なきあと」への不安を軽くしてくれる心強い制度です。

毎月の掛金はかかりますが、
✔ 終身の年金
✔ 節税効果
✔ 全国対応の安心設計

と、メリットはとても大きいです。

「いつか」ではなく、「いまできること」を。
この制度が、障害のあるお子さんの“未来の安心”につながりますように。