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障害児の親の働き方4つの選択肢|時短転職・在宅・辞める前に知っておきたいこと

障害児の親の働き方4つの選択肢|時短転職・在宅・辞める前に知っておきたいこと

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「また学校から呼び出しの電話…。こんなに休んで、この仕事続けられるのかな」
「フルタイムはもう限界。でも辞めたら家計が回らない」

障害のあるお子さんを育てながら働くことは、想像以上にハードです。通院・療育の送迎・学校からの急な呼び出し——予定どおりにいかない毎日の中で、働き方に悩むのは当然のことです。

わが家は、夫婦の片方が時短勤務という形に落ち着きました。フルタイム同士だった頃は、責任が大きすぎて休みづらく、「学校から呼び出しが来たらどうしよう」「子どもが病気になったら…」と常に不安を抱えていました。片方が時短になってからは、もしもの時に動ける人がいる安心感が全く違います。

この記事では、障害児の親が取れる働き方を「続ける」「時短転職」「在宅」「辞める」の4つの選択肢に整理し、それぞれのメリット・注意点と、辞める前に知っておきたい手当・制度の話をまとめました。


障害児の親の働き方はなぜ難しいのか

まず、「自分の頑張りが足りないから両立できない」わけではない、という話からさせてください。障害児家庭には、一般的な子育て家庭にはない事情が重なります。

  • 学校・園からの呼び出しが多い…体調不良だけでなく、パニックやトラブル対応で呼ばれることも
  • 通院・療育の付き添いが定期的にある…平日昼間に休みを取る必要が繰り返し発生する
  • 放課後や長期休みの預け先が限られる…放課後等デイサービスの時間・日数には枠がある
  • 就学・進級のたびに環境調整が必要…面談・見学・書類…親が動く場面がとにかく多い

わが家もフルタイム共働きだった時期は、この「いつ呼ばれるかわからない」状態が一番のストレスでした。仕事の責任が大きいほど急には休みづらく、子どもが熱を出しませんようにと祈りながら出勤する毎日は、正直しんどかったです。

だからこそ、気合いで乗り切るのではなく「体制」で解決するのがおすすめです。その体制づくりが、働き方の選択です。


働き方の選択肢は4つ|比較表

大きく分けると、選択肢は次の4つです。

選択肢 収入 柔軟さ こんな人に向いている
① 今の職場で働き方を変える 維持しやすい 制度次第 今の職場に理解がある・キャリアを継続したい
② 時短・柔軟な職場へ転職 やや下がることも 高い 今の職場では制度が使いにくい・休みづらい
③ 在宅ワーク 始めは低め とても高い 送迎・呼び出し対応を最優先にしたい
④ いったんセーブ・退職 下がる 最も高い 子どものケアに集中したい時期・手当や制度を活用できる

ポイントは、「どれか1つを一生選ぶ」のではなく、子どもの成長段階に合わせて組み替えていいということ。そして夫婦がいる家庭なら、「どちらか片方が柔軟に動ける体制」を作るだけでも、日々の安心感は大きく変わります。


選択肢① 今の職場で働き方を変える

転職や退職を考える前に、まず確認したいのが今の職場で使える制度です。育児・介護休業法には、残業免除・短時間勤務・深夜業の制限など、申請すれば使える仕組みが用意されています。

収入とキャリアを維持したまま柔軟さを手に入れられるので、職場に一定の理解があるなら最初に検討すべき選択肢です。使える制度の詳細は、こちらの記事にまとめています。

ただし、制度はあっても「実際には使いづらい空気」の職場があるのも現実です。申請しても嫌な顔をされる、時短にしたら仕事内容が変わらないまま時間だけ減った——そんな状態が続くなら、次の選択肢を考えるサインかもしれません。


選択肢② 時短・柔軟な職場へ転職する

「今の職場では制度が使いにくい」「そもそも残業前提の仕事で無理がある」という場合は、最初から時短・柔軟勤務OKの職場へ移るのが有力な選択肢です。

わが家は片方が時短勤務ですが、この体制にして一番変わったのは「もしもの時に動ける」という精神的な余裕でした。フルタイム同士の頃は、呼び出しの電話が鳴るたびに「どっちが行く?」とお互いの仕事を天秤にかけていましたが、今は迷わず対応できます。

時短転職で意識したいポイントは次の3つです。

  • 「入社時から時短」OKの求人を選ぶ…一般的な求人では時短は「復帰後の社員向け」のことが多く、入社時から使えるかは要確認
  • 子どもの事情を面接で正直に伝える…隠して入社すると、結局同じ悩みを繰り返しやすい
  • 通勤時間も労働時間と考える…呼び出しに30分で駆けつけられる距離かどうかは重要

時短勤務前提の求人は一般の転職サイトでは探しにくいため、時短・育児中の転職に特化したエージェントを使うと効率的です。「入社時から時短OK」の求人だけを扱うサービスなら、面接のたびに気まずい交渉をする必要がありません。

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選択肢③ 在宅ワークに切り替える

「送迎や呼び出し対応を最優先にしたい」「通勤そのものをなくしたい」という場合は、在宅ワークという選択肢があります。

在宅ワークには大きく2つのタイプがあります。

タイプ 働き方 特徴
在宅の求人に応募する 企業と雇用契約・業務委託 事務・カスタマーサポートなど。収入が比較的安定
クラウドソーシング 案件ごとに受注 ライティング・データ入力など。すきま時間でできるが単価は低め

注意点は、始めのうちは収入が低くなりやすいこと。「在宅で月30万円」のような広告には飛びつかず、まずは月数万円からスタートして実績を積むイメージでいると、ギャップに苦しみません。

一方で、「療育の送迎の合間に働ける」「子どもの体調不良でも仕事を止めずに済む」という柔軟さは、障害児家庭にとって大きな武器です。主婦・ママ向けの在宅求人に特化したサイトなら、未経験OKの案件から探し始められます。

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選択肢④ いったん仕事をセーブ・退職する

子どもの状態によっては、「今は仕事より子どものケアに集中する時期」という判断も、立派な選択肢です。特に就学前後や環境の変化が大きい時期は、親が動ける体制そのものが子どもの安定につながることがあります。

ここで必ず知っておいてほしいのが、障害児家庭には収入を支える手当・制度があるということです。

  • 特別児童扶養手当…障害のある20歳未満の子どもを育てる家庭に支給される手当
  • 障害児福祉手当…重度の障害がある子どもに支給される手当
  • 自治体独自の手当・助成…医療費助成や自治体独自の福祉手当など

「辞めたら家計が崩れる」と思い込んで無理を続ける前に、まずはわが家が受け取れる手当を確認してみてください。金額を知ると、「片方が収入をセーブしても回るかもしれない」と選択肢が広がることがあります。


働き方を決める前に|世帯で考えたい所得制限の話

働き方を考えるとき、意外と見落とされがちなのが手当の「所得制限」との関係です。

特別児童扶養手当などの手当には所得制限があり、稼ぎ手の所得が一定ラインを超えると支給が止まります。つまり、「頑張って収入を増やしたら、手当が消えて世帯の手取りはあまり変わらなかった」ということが起こり得るのです。

逆に言えば、片方が時短や在宅に切り替えて所得が制限内に収まると、手当の受給と合わせて世帯全体では意外と安定する場合もあります。働き方と手当はセットで考えるのがおすすめです。

▶ 詳しくは:障害児支援が受けられる「ちょうどいい所得」とは?|年収換算と計算方法

▶ 手当が終わる20歳以降のお金の話:障害基礎年金とは?20歳からの申請ガイド


よくある質問

Q. 夫婦のどちらが働き方を変えるべきですか?

収入・職場の柔軟さ・本人の希望のバランスで決めるのが基本ですが、判断材料としては「呼び出しに対応しやすいのはどちらか」「所得制限との兼ね合いで世帯手取りが最大になるのはどちらか」の2つが大きいです。わが家は片方が時短になる形にしましたが、どちらか一方だけに負担が偏ると続かないので、家庭内での役割の話し合いが何より大切だと感じています。

Q. 転職の面接で、子どもの障害のことを伝えるべきですか?

法律上の義務はありませんが、通院や呼び出しなど働き方に影響する事情は伝えたうえで採用される方が、入社後が圧倒的にラクです。時短・育児中向けの転職エージェントを使えば、事情を理解している企業の求人から探せるため、面接で言い出しにくいというストレス自体を減らせます。

Q. 在宅ワークだけで生活できますか?

始めたばかりの時期は月数万円程度になることが多く、在宅ワークのみで家計を支えるのは簡単ではありません。「主たる収入は配偶者や手当で確保しつつ、在宅ワークで上乗せする」形から始めるのが現実的です。実績を積んで単価が上がれば、収入の柱に育てていける可能性もあります。

Q. 仕事を辞めたら特別児童扶養手当はもらいやすくなりますか?

特別児童扶養手当の所得制限は前年(または前々年)の所得で判定されるため、退職してすぐ反映されるとは限りません。また、支給の可否はまずお子さんの障害の程度で決まります。所得制限のラインと判定のしくみは所得制限の解説記事で確認したうえで、お住まいの窓口に相談してみてください。


まとめ|正解は家庭ごとに違っていい

  • 障害児の親の働き方は「続ける」「時短転職」「在宅」「セーブ・退職」の4つから、組み合わせて考える
  • まずは今の職場の制度(残業免除・時短勤務)を確認。使いにくいなら時短前提の転職が有力
  • 在宅ワークは柔軟さが魅力。ただし収入は徐々に育てるイメージで
  • 辞める・セーブする場合は手当と所得制限をセットで確認すると、世帯の見通しが立てやすい

フルタイム同士で綱渡りをしていた頃のわが家に伝えたいのは、「働き方は気合いではなく体制で解決していい」ということです。片方が柔軟に動ける形にしただけで、呼び出しの電話への恐怖心はずいぶん軽くなりました。

あなたの家庭に合う体制が見つかるよう、この記事が整理のきっかけになればうれしいです。

※制度・金額に関するご注意
本記事に記載の金額や制度内容は、執筆・更新時点の情報です。金額・条件は年度やお住まいの自治体により異なる場合があります。最新の情報は必ずお住まいの市区町村の窓口や公式サイトでご確認ください。

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